PCM1795搭載DACの電源周りを強化してケージング

ねらい

6年くらい前に製作したバーブラウンPCM1795を搭載したDACキットのDAC1795-1.5(過去記事)ですが、低音の迫力が欠けるているように感じていました。

そこで久々に改造して、電源周りを強化+ディスクリOPアンプ基板を搭載した形にすることにしました。

外観

設定の状態もLCDに表示できるようにして、ケースも新調したのでおしゃれな感じになりました。

前面パネル

背面パネル

ケース

ケースはタカチのOSアルミケース(OS-70-32-23SS)を使いました。高級感のあるアルミフレームケースです。

加工は大学時代にお世話になった株式会社FECさんに個人的にお願いして、加工していただきました。とても精度良く加工していただいて、組み立てしやすかったです。

パネルの印字は、イラレでデザインを作ってインクジェットプリンタ用のデカールをパネルに貼り付けました。足は同じくタカチのものを使っています。

内部構成

内部の写真

LCDのコントローラーの基板以外はお気楽オーディオキットさんで頒布されている基板を使いました。

  • 電源基板
    • アナログ部 + デジタル部(5V): 定電圧電源基板(TYPE-F)によるディスクリート構成
    • デジタル部(3.3V): LT3080電圧レギュレータ
  • ディスクリOPアンプ
    • Discrete-Amp Base Board + Rrenew Discrete Amp.基板 A1
  • DAC
    • DAC1795-1.5

トランスはデジットのトロイダルトランスを使っています。プレートに固定されているタイプのトランスなので、ネジ止めしやすく使いやすかったです。

オペアンプの選定

DACのI/V変換のOPアンプにはMUSES8920を選択しました。

OPアンプは何種類か聴き比べして試したところ、好みの音だったのはMUSES8920, OP275, LME49720で、特にボーカルの透明度と低音の量のバランスが良かったMUSES8920に決めました。OP275は元気な感じのする音で、LME49720はわりと落ち着いた感じの音で癖がない感じがしました。

次点で良いと思ったのは、OPA2134, MUSES8820でした。

ディスクリOPアンプ基板はA1, A6B, A7, A10, A11, A12を聴き比べして、最終的にA1を使うことにしました。次点ではA7, A6Bが好みの音でした。どれも僅差ではあると感じたものの、A1は最も低音と高音のバランスが良い印象だったので、選択しました。

LCDコントローラー

LCDコントローラー

LCDのコントローラーはmbed LPC11U24を使って自作しました。

基板を描くのは初めてで、コネクタのパータンが逆になっていてケーブルを上下逆にしないと取り付けられない状態にはなってしまったものの、それ以外は上手く動いてくれたので良かったです。

感想

作り終わって音を聴いてみると低音の量感がかなり増しており、電源回路を強化したのは効果がありました。

デザインも気に入る形にできたので、しばらくはメインで使っていきたいと思っています。

いつになるかわかりませんが、以前作ったRenew DAC8741-1.5の方も同じように改造していきたいところです。

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