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Wavecorのユニットで作るバスレフ型2wayスピーカー - 過去記事一覧
- 設計方針とユニットの選択
- エンクロージャーの設計
前回の記事でエンクロージャーの設計が終わりました。発注した木材も届きましたので、組み立てていきます。
届いた木材
今回も今までと同じくストーリオさんに発注してエンクロージャーの木材を加工していただきました。
板取り図を作る必要がないのが嬉しくて3D CADで図面さえ描けばすぐに発注できます。また板ごとに厚みを変えることができるので設計に柔軟性が出るのも良いところです。
数週間後に届いた木材を仮組みして設計に間違いがないか確認します。少し加工誤差が積み上がってズレが発生しそうだったのでサンダーで削って調整しました。
エンクロージャーの組み立て
コーナークランプとクイックバークランプを使いボンドで接着していきます。
補強板を側板に取り付け終わりました。今回はカットの費用を抑えるために補強板は左右に割った形にしました。ズレが発生しやすい形になってしまったので、次回からは普通にコの字型にするか、木材ではなく金属板などをねじ止めする形を検討しても良いかもしれません。
側板は下側が少しスペースがあったので、補強のためアルミ板(t=3)を貼り付けました。Twitterでアドバイスをいただいたので制振のためのオトナシートも貼りました。
真ん中部分が開いているのはここに寸切りボルトを入れて側板にテンションをかけたい狙いがあるからです。
今作は前作の反省から箱鳴りを抑える方向で進めています。
クランプを使って側板を接着していきます。この部分の接着は多くのクランプが必要になります。
ねじ止め用の穴にはビットインサートや鬼目ナットを打ち込みます。スペースに余裕がある部分には鬼目ナットを使い、クリアランスが取れない部分にはツバの小さいビットインサートを使っています。
また防湿性を高めるためにエンクロージャー内部にはシーラーを塗布しました。
前作と同様に将来的にグリルをつけたくなった時のためのマグネットホルダーとなる金具を埋め込みます。上から1mm厚のMDFでふたをして、ヤスリやパテで整えれば平らになります。
全体のズレを研磨して修正してからバッフル板を取り付けます。
スピーカーユニットの取り付けに問題がないかを確認します。今回使用するウーファーのWavecor WF152BD05は座ぐり穴径は小さくて通常の低頭ビスが入りません。そのため少し値段が高いのですが、小頭の低頭ビスを使いました。
ツィーターのTW030WA09については通常の低頭ビスで問題ありません。
仕上げとしてエンクロージャーに突き板を貼り付けていきます。前作で余ったウォールナットの突き板があったので、そちらを使っています。色も揃えれば兄弟機のようになりそうです。
完成
ここまでの作業でエンクロージャーが完成です。塗装はまだ終わっていませんが、測定できる状態になりました。
次回の記事
次はNear Field測定を行ってポートや吸音材の調整を行い、その後にFar Field測定を行います。