スピーカー測定用回転台の改良

以前の記事で製作したスピーカー測定台ですが、これまでの測定の過程で改良したいポイントがでてきました。スピーカーを載せた時の安定性の面です。

台座の不安定さの解消

写真左のようなサイズがもともとのものなのですが、スピーカーを回転させた時に重心が手前側にきてしまい不安定になる問題がありました。

蝶番を取り付けて台座を広げられるようにして、収納時の大きさは変えることなく測定時の不安定さを解決しました。

台座部分を広げられるように改良

スピーカーを載せる部分の不安定さの改善

マルチウェイスピーカーの垂直方向を測定するときには、スピーカーを横倒しして各ユニットの軸上にマイクを設置して測定を行います。ただマイクの位置を頻繁に移動するのは大変なので、実際にはスピーカー自体を横にずらして行っています。

スピーカーの位置をずらすと重心の位置が移動するので、支柱の位置によってはぐらぐらしてスピーカーが落下する可能性がありました。特にツィーターの測定をする時にはどうしても重たくなるウーファー側に傾くので危険です。MJ誌の記事の支柱の位置をずらすという対応が良さそうだったので、その機能を実装してみました。

スピーカーを載せる部分の支柱位置を移動可能にした

支柱を移動できるだけでは板がたわんで結局ぐらつくことになってしまうため、支柱の下部分にボールキャスタを入れて安定するように工夫しています。

支柱したの支えとなるボールキャスタ

おわりに

特にScan-Speak Discovery 2wayスピーカーを製作した時に感じた測定用回転台の不安定さを解消することができました。これで大きめのブックシェルフスピーカーを作る時にも測定がやりやすくなるはずです。

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