2Wayスピーカーのクロスオーバーを下げてみる

2022/05/01 補足

この記事の内容は古くなっています。以下の記事に新しい設計を公開しています。

mia-0032.hatenablog.jp


この間、2.7kHzくらいのクロスで作ったバージョンは、きれいにまとまったので、一旦完成にした。
ただ、2.7kHzクロスだと、曲のメインの部分はほとんどウーファーで鳴らすことになる。

ツィーターにももうちょっと、メインの部分をもたせたいので、もう少し低い周波数でクロスさせるバージョンも作ってみることにした。
ツィーターにもメインとなる帯域をもたせると、すぐ近くで聴く場合、音像が上下に動いてしまう可能性もある。
まあそれも実験してみないとわからないので、とりあえず作る。

まずはシミュレーションから。

いつも通り、

自作スピーカー設計プログラム

の設計プログラムを利用する。
ウーファーとツィーターのボイスコイル位置差を前回、測定した時にわかった7cmに設定。

2.7kHzでクロスさせる場合は、ウーファーの周波数特性が暴れだす帯域に近かったので、ピークキャンセラーを入れたが、今回はクロスを低めにしているので入れない。

ツィーターの推奨クロスが2.5kHz、-12dBとなっている。
今回はそれよりも低い周波数でクロスするので、ツィーターの濁る帯域を避けるため、-18dB/octのネットワークを使う。
これで、ツィーターが濁る周波数になるころには、ツィーターから聞こえることはない。

シミュレーション結果

何度かシミュレートしていると、大体1.5kHz~1.7kHzくらいでクロスさせると、ツィーターとウーファーの位相が合うみたい。
今回は1.7kHzでクロスすることにした。
1.5kHzだと、コイルの値が大きくて、直流抵抗が大きくなってしまうため、いつも使ってる安めのコイルだときついかなと思ったので、1.7kHz。

ネットワーク回路は1.7kHz、-18dBで計算した時の回路の値を、存在する値に変更しただけ。
ツィーターには前と同じ-6dBのアッテネータをつけてる。
それ以外は特になにも付けていないので、至ってシンプルなネットワーク。

コイルも発注した!
いつも思うけど、いくらなるべく安いものを買ってるとは言え、銅の塊だから、高い・・・

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