chibi:bitはスイッチサイエンスから発売されているmicro:bit互換のマイコンボードです。
micro:bitはmbed enableなのでC++(mbed)でも開発できますし、JavaScriptやBlockEditor, MicroPythonでも開発することができます。
WebIDEを使うと、非常に簡単にコードを動かすことができます。 コンパイルされたhexファイルをダウンロードできるので、hexファイルを通常のmbedと同じようにディスクへ書き込めば動きます。
しかしWebIDEではなくローカルPCで開発したいという人もいると思います。 そこで、この記事ではローカルPCでMicroPythonのコードをビルドしてchibi:bitで動かす手順を紹介します。
1. ローカルで開発できる環境を作る
Pythonのバージョンは 2.7.12 でやりました。OSXでの手順になります。
$ python --version Python 2.7.12
Pythonで書かれたコードをhexファイルにコンパイルして書き込んでくれるuFlashというパッケージをインストールします。
$ pip install uflash
ビルドにはyottaも必要そうなのでインストールします*1。
$ brew install cmake ninja arm-none-eabi-gcc $ pip install yotta
2. HelloWorld.py
以下のコードを HelloWorld.py
として保存します。
from microbit import * display.scroll("Hello, Python World!")
chibi:bitへ書き込みます。
$ uflash HelloWorld.py /Volumes/MBED
3. 動作確認
MBEDデバイスが取り外されれば書き込みが完了した合図なので、あとはリセットボタンを押すだけです。
ちゃんと表示されました!
*1:特に依存しているようには見えないものの、インストールされていない状態だとhexファイルが書き込まれませんでした