Windows PCのCPU, GPUをRyzen 7 5700G + Radeon RX 6600XTに換装

ここ10年くらいはこの年末年始の時期になるとPCをアップグレードしたくなります。

デスクトップのWindows PCは2018年1月に構成をアップデートして以来何も変更しておらず、Windows 11に対応できなかったので5年ぶりにCPU, GPUを交換しました。

どれくらい性能が上がったのかベンチマークをとってみます。

構成

使っているマザーボードがSocket AM4で最新版のBIOSに上げればZen 3アーキテクチャのCPUにも対応できるとわかりました。

Ryzen 7000シリーズも発売されておりSocket AM5に移行するかとも悩みましたがMini-ITXのM/Bは数が少なく高価なものが多かったので、今回はSocket AM4のままでアップグレードすることにしました。

旧構成 新構成
CPU Ryzen 3 1300X Ryzen 7 5700G
M/B ASRock AB350 Gaming-ITX/ac 変更なし
メモリ SanMax SMD4-U16G48M-26V-D (DDR4-2666 8GB * 2) GSkill F4-3200C16D-32GIS (DDR4-3200 16GB * 2)
グラフィックボード ASUS Radeon RX 560 2GB (RX560-O2G) ASRock Radeon RX 6600 XT Challenger ITX 8GB
SSD Intel SSD 760p SSDPEKKW256G8XT 変更なし
電源 Antec NEG550W 変更なし
PCケース LianLi PC-Q33 変更なし

まずはCPUをiGPU付きのRyzen 7 5700Gへ変更しました。外付けグラフィックを搭載するのに内蔵グラフィックスは必要かと思ったのですが、以下の理由からの選択です。

  • 現状のラインナップではRyzen 7シリーズの中で最も安価。
  • iGPUの性能が5年前のミドルレンジと比べてどれほどのものなのか気になった。
  • OpenCLなどを使ったソフトウェアを動かす際にはiGPUがあった方が使い勝手がよい。

グラフィックボードはGeForce RTX 3060搭載のものと迷いました。使っていた電源が550Wと小出力でGeForceを選ぶには少し足りないかもと思ったので、Radeon RX 6600XT搭載のボードにしました。小型ケースなので奥行きの短いボードを選びました。

購入したパーツ

ベンチマーク

iGPUを有効化しているベンチマークではVRAMは2GB割り当てています。dGPUを搭載した時はiGPUは無効化しています。

Cinebench

5年もあいているとシングルスレッド性能でもスコアは1.5倍、マルチスレッドはコア数の違いもあり4.5倍と大きく向上しました。

CInebenchの結果

FINAL FANTASY XV ベンチマーク

設定は「高品質」「FullHD」「フルスクリーン」にしました。

iGPUではCPU性能の差もあって何とか5年前のスコアを超えていますが大きな差はありません。RX 6600XTを搭載するとスコアは6倍を超えました。

FINAL FANTASY XVベンチマークの結果

3DMark Time Spy

Ryzen 7 5700GのiGPUとRadeon RX 560を比較するとRadeon RX 560の方に軍配が上がるようです。

3DMarkのベンチマーク結果

VRMark

VRMarkでも3DMarkとの傾向は変わらずです。

VRMarkのベンチマーク結果

PCMark 10

PCMarkになるとCPU性能が効いてくるためRyzen 3+ Radeon RX 560の構成よりRyzen 7 5700G(iGPU)の方がスコアが高くなります。

Ryzen 7 5700GでiGPUとdGPUの性能を比較するとdGPUの方が全体性能は当然高いのですが、スコアの詳細まで見ていくとApps ScoreやSpreadsheet ScoreではiGPUの方が少し高いスコアを出しています。

PC Mark 10のベンチマーク結果

まとめ

Ryzen 7 5700GのiGPUの性能はRadeon RX 560より少し劣る程度でした。期待していたよりは低かったですが、外付けグラフィックボードが必要ないことを考えるとコスパは良さそうです。

新構成のPCは大幅な性能向上ができたので満足です。

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