
新しく製作中のMSフレキが、3点接地が直ったり再発したりを繰り返しており、このままの実戦投入に不安があるため、両軸のメイン機をMEシャーシに戻して改造を続けています。
今回は、ブレーキの効きに大きく影響する「フロントの斜め段上げ加工」をフライス盤で行う方法についてご紹介します。
斜め段上げを使い始めたきっかけ
フロントブレーキの当たり面を調整する方法として、ブレーキプレートを2枚重ねて斜めに削る加工は広く行われています。
これと同じような効果をシャーシ側の加工で実現するのが、「フロントのブレーキプレート取り付け部分を斜めに段上げする」という手法です。
以前、FM-Aシャーシの段上げ用にCRAFT & CUSTOMIZINGさんから販売されている「チルトアップツール 5°斜め底上げ仕様」を使用してみたところ、走らせた際のブレーキの効きが良くジャンプも安定したように感じたため、他のシャーシでも同様の段上げを試したいと考えたのがきっかけです。
なお、近日同ショップから斜め段上げもできる複数シャーシ対応の治具が発売されるとのことなので、今後はさらによく見かける加工になるかもしれません。
フライス盤を使った斜め段上げの方法
シャーシを加工したい角度に傾けた状態でフライス盤に固定すれば、フロント部分を正確に斜めに削り込むことができます。
この斜め固定のために、私は西ウエスト製作所さんから販売されている「プレート角度加工用マウント治具」を活用しています。
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— 西ウエスト製作所 (@west_west_works) 2026年5月12日
この治具は本来、カーボンプレートやFRPプレートを斜めに削るためのものですが、適宜スペーサー等を挟んで調整することで、シャーシ自体を固定することも可能です。
ただし、あくまで正規の用途ではない点には注意が必要です。例えばFM-Aシャーシなどはモーター周辺が治具と干渉して、しっかりとした固定が難しいため、加工時はくれぐれも「強固に固定できているか」を慎重に確認してください。

上の写真のように、あらかじめ削り込むラインにペン等で印をつけておくと、加工位置を見失わずに正確に削れます。
固定さえ決まれば、あとは説明書通りにフライス盤で削るだけでOKです。

斜め段上げの角度は?
私の場合、シャーシ側の斜め段上げの角度は「10°」に設定しています。


そこにローラー角度調整プレートのワッシャーを挟み込むことで、マシンに合わせて±3°の微調整ができる構成にしています。
どの程度の角度が最適なのかはまだ検証中ですが、以前10°から8°へ角度を減らした際、フロントに3mm白ブレーキを貼ると、つんのめるようなジャンプ姿勢になってしまったことがありました。
そのため、現在は3°の角度調整ワッシャーを足した「13°」の構成を検証しています。


この13°という角度では、スロープ進入時にブレーキがしっかりと面で当たり、強く効かせることができそうです。
サブカル”ダディ”ガッテム!さんの以下の記事でも12°の段上げを採用されていることが書かれており、これくらいの角度が一つの解に近いのではないかと考えています。
ATの土台の角度がアッパーになってしまうのは?
プレート取り付け部を斜めに削り込むと、必然的にその上に乗るATバンパーの土台部分がアッパーの角度になってしまいます。
これについては多少の扱いづらさを感じるものの、私は以下の2点の加工で対応しています。
- プレート上面のシャーシ側にカーボンプレートを貼り付けてかさ上げする
- ローラーステーの段下げ部に強ダウンスラストを入れて打ち消す
まず、スラスト抜け防止に影響しない範囲でブレーキプレート上面のシャーシ側にカーボンを貼ってかさ上げし、アッパーの度合いを弱めます。

それでも吸収しきれなかった角度については、ローラーステーの段下げ部に強めのダウンスラストをつけることで、最終的なローラースラストが適正になるようにしています。
まとめ
西ウエスト製作所さんのプレート角度加工用マウント治具を活用して、フライス盤を使ってフロントを斜め段上げする方法をご紹介しました。
私はベースとなる角度を10°に設定していますが、この治具自体は最大15°まで対応しているため、セッティングに合わせた好みの角度を実現できるはずです。
同じようにフロントの斜め段上げ加工を検討している方の参考になれば幸いです。