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「ドーナツを穴だけ残して食べる方法」「ソーシャルマシン」を読んだ

読書

ドーナツを穴だけ残して食べる方法 越境する学問―穴からのぞく大学講義

「ドーナツを穴だけ残して食べる方法」という難問に対して、各分野の大学の先生は何を考え、どう実現するのかがわかる本です。

  • どのくらいまでならドーナツの穴を残して加工できるかといった工学的なアプローチ
  • そもそも「ドーナツの穴だけ残して食べる方法」というネタ自体の起源はどこなのか
  • 「ドーナツ」とは法律上何を指すのか
  • 次元数を上げればドーナツの穴を(他者は)認識したまま食べられるのでは

といったように各章ごとに多岐に渡る内容です。

中には「ドーナツ化現象」や「ドーナツ型オリゴ糖」の話など、もはやドーナツと関係あれば何でもあり、といった章もあります。

同じ問いに対して、各分野での問題解決へのアプローチの違いがわかり、「こういう分野の本を読んでみたい」というきっかけになる本かなと思います。

反面、内容が多岐に渡り、また文体が筆者の先生により分かれているので、一気に読もうとすると疲れてくるかもしれません。

1章ごとに頭を切り替えて読むと良さそうです。


ソーシャルマシン M2MからIoTへ つながりが生む新ビジネス

最近、新聞や雑誌などで目にする機会が多い「IoT」という言葉。

その中でも「ソーシャルなネットワークにつながるモノ」に着眼した本です。

技術的な解説の本というよりは、モノがネットワークとつながることで、どういうことが実現できるのか、またすでに実現されているのか、について述べられています。

また実現するにあたって考慮しなければならないポイント、例えばネットワークにつなぐプロトコル、電源はどうするのか、といったところも、ざっとまとめてあります。

「ソーシャル」と聞くと、いわゆるFacebookなどのSNSなどを思い浮かべますが、この本では更に広範囲な定義になっている印象です。

いわゆる「ソーシャルネットワーク」に限らず、人間の行動が関わっていれば「ソーシャル」としているように感じました。

M2M(マシン to マシン)という語に対して、人間が関わっているシステムであることを明示したいために、「ソーシャルマシン」と呼んでいるように感じます。

例えば、人の運動量を集めることができれば、生命保険を、自動車保険のように、運動量に応じた価格にできるようになる、といった具合です。

とはいえ、1冊読むと、大体、IoTの中でも、人間の行動が関わっているモノについて、全体のイメージがつかめる構成になっていると思いました。