2015年の年明けの休みに読んだ本たち。
「つくる」とニコニコ学会β 月刊ニコニコ学会β 02 (カドカワ・ミニッツブック)
だいぶ前の本ですが、この特集号は「Makerムーブメント」に焦点を当てた号です。
「Make:」はオライリー発祥であることは知っていたのですが、「Fablab」はMIT発祥というのは初めて知りました。
「ニコニコ学会β」も「Make:」、「Fablab」といったものは被っている範囲もあるが、新規性・面白さ・時間軸といった面から切っていくと、それぞれスタンスが違うところがあって、お互いに補完しあっているという内容でした。
3者の立ち位置をつかむのに適した本だと思いました。
情報処理2014年10月号別刷「《特集》モノづくりの現在ーDIYから製造までー」
ちょっと前までバズワードになっていた3Dプリンタなど、個人でできる「もの」の範囲が広がっている状況に対して、実際にものづくり活動に携わっている人達が、それぞれの思いや手法について書かれているものです。
学会誌ということで、堅い内容(歴史的にみるとこの概念は○○が提唱しはじめて〜〜みたいなもの)を期待していたのですが、もっとライトな内容でした。
自分も何かMakerムーブメントといったときに違和感を感じるなと思っていたところがあり、1章で指摘されていた 『米MakerMedia Dale氏の「作ることを楽しむこと」ということ』がMakerムーブメントを語る際に抜けているという点は納得がいきました。
FabLife ―デジタルファブリケーションから生まれる「つくりかたの未来」 (Make: Japan Books)
「Fablab」という概念についてまとまっている本です。
2章にMITの「(ほぼ)何でも作る方法」の体験のまとめが良かったです。
スケッチから実際に物を作れるようになるための加工技術・設計技術、工作技術などをまとめて14週間でやるというのは、ほんとに密度が濃そうです。
失敗を積極的に公開していくという方向で進められるというのも良さそうです。
たいてい、成功談は共有されても失敗談は共有されにくいものですから・・・
あと授業名の『「ほぼ」何でも』の「ほぼ」の部分に大きな意味があると知って、よく考えられてるなと思いました。
なぜ「ほぼ」かというと、
の3点とのことです。
問いかけをしているのが深く考えさせられます。
思考の「型」を身につけよう 人生の最適解を導くヒント
ビジネス啓蒙書に近い感じの本ですが、経済学的な視点から、最適な選択を行うにはどうすればよいかを説明している本です。