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「世界でもっとも強力な9のアルゴリズム」を読んだ

読書

世界でもっとも強力な9のアルゴリズム

世界でもっとも強力な9のアルゴリズム

この本は、技術書というよりは教養書に近い。

アルゴリズム解説本というとクイックソートが〜〜といったような印象があるが、この本はページランク、公開鍵認証、パターン認識など、身近な技術を題材にしているので、とっつきやすい。

専門用語はあまり使われておらず、数式もほぼ出てこない上に、代わりに使われている例示がとても理解しやすい。

例えば、公開鍵認証を説明するために、絵の具を混ぜて公開するという例が用いられている。

公開鍵として公開されている絵の具の色と、秘密鍵としての自分だけが知っている絵の具の色を使って、 他の人に知られないように、2人の間で共通の色を作り出せるかということが図で解説されており、 うまい解説だと思った。

個人的には10章のチューリングの計算不能性のところが面白かった。 この章までは、実現が難しそうにみえる問題を解決するアルゴリズムについて述べているのだが、 最後の1つ前のこの章で、コンピュータにできないことがあるというのを、述べているのは良い構成だと思った。

サクサク読める感じの本である上に、自分も理解が不足していたところも多く、役立つ本であった。