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「ヤバい統計学」を読んだ

新年の目標に読んだ本の書評を書くというのを書いたので、1本目として 「ヤバい統計学」 という本をこの前読み終えたので、その感想でも書こうと思います。

ヤバい経済学」 の方は読んだことがあって、面白かったので関連本という感じで読んでみました。 しかし、まあ著者が違うので特に関連した内容というわけではなかったです。

「ヤバい経済学」の方は取り扱う話題自体があまり触れることがタブーになっているものが多く「ヤバい」感じがあったのですが、「ヤバい統計学」の方は特にそういった話題を扱っているわけではないので、そこまで「ヤバい」感じはしなかったです。

他の違いとしては「ヤバい経済学」の方は、話題自体を書の中でデータを見ながら検証していくという流れでしたが、「ヤバい統計学」の方は、現実に起こった問題に対して統計学者やエンジニアは統計的な手法を使いながらどうやって対処したのかということを書いています。なので、読み進めていく時のわくわく感は「ヤバい経済学」のほうがあります。

「ヤバい統計学」で扱っている話題としては「ディズニーランドの待ち時間を減らす」や「食中毒の原因を見つける」「飛行機事故の偏りは偶然なのか」など普段ニュースなどで見ることが多いテーマで、取っ付き易い感じがあり、普段そこまで考えていなかったが、統計的に考えるとそうなるなーということを再認識させてくれる感じで良い本でした。

一方、アメリカの高速道路渋滞対策のランプメーターやハリケーン保険など、日本ではあまり触れる機会のない事例は、そういった事例自体が新鮮で勉強になりました。

統計学的な話としては、「平均」だけを考えるのではなく「ばらつき」を考えることや、「因果関係」と「相関関係」、「母集団」の分布が違うときに適切にサンプルを分割すること、間違ったOK判定と間違ったNG判定の重要度の違い、「検定」といった話が出てきます。

例えば「ばらつき」の話では「ディズニーランドのファストパス」や「高速道路のランプメーター」の話が出てきて、それらがアトラクションの混雑や車の合流の偏りに対して、その偏りをコントロールした事例として出てきます。

他に印象に残ったものとしては「飛行機事故の偏り」の話で、事故のサンプルだけを集めると確かに偏っているように見えるが、事故とならなかった飛行まで含めると特に偏っていないという事例でした。 物事を考えるときに、特徴的なものだけに注目してしまって全体まで考えないというのは、ありがちなことなので、注意していきたいところです。

統計学的な話は「おわりに」の部分で各事例と絡み合わせながら解説してあるので、特に統計学的な知識がなくても各事例の話は理解できるような構成になっています。 また一つの統計学的な話に対して事例が2つ出てくる構成になっており、2つの違う点を比較しながら話が進むので理解しやすい構成でした。